ストリートチルドレンだった青年が始めた新しい働き

団体からの支援を卒業した元ストリートチルドレンだった青年に会う機会がありました。彼は2013年の夏に大学を卒業した26歳、大学2年のころに仲間たちとストリート・チルドレンを助ける働きを始めました。エチオピア北部、アクスム出身の彼は幼いころの両親の育児放棄によって、12歳でアジスアベバに出てストリート・チルドレンになったそうです。団体スタッフに助けられ、その後自信の努力によって大学進学を果たし、現在はコンストラクション・エンジニア(施工管理職)として仕事をしています。

彼の出身大学は、エチオピアの首都アジスアベバから南へ約300キロ離れた南部諸民族州の州都アワサ市にあるアワサ大学です。アワサ市は人口約13万人(南部諸民族州の人口は1300万人)でエチオピア南部随一の都市で、近年は人口の急激な増加や建設ラッシュなど、急速に発展しています。

 

アワサ湖近辺ではこんな光景も。

大学でクリスチャン・サークルのリーダーをしていた彼は仲間達と一緒に、この街に暮らすストリートチルドレンたちと関わりを持ち始め、聖書を教えることを始めました。子供たちはお腹を空かせていたので、一緒に食事もしました。毎週街で子供たちに声を掛けていくうちに、決まったメンバーが集まるようになっていったそうです。数か月間かけて関係を築かれていくと、子供たちには住む家と長期的な関わりの必要性を感じ、資金を集めて家を借りることを決意しました。彼は自分の所属していた団体から毎月支給されていた小遣いの60%を子供たちのために使い、彼らを養うための資金を稼ぐことと社会経験を積むために一足早く専攻していたコンストラクション・エンジニアとしての仕事を在学中に開始したそうです。エチオピアでは大学生が仕事をすることは異例で、学業と仕事、子供たちへの働きを同時にこなしていくことは決して簡単なことではなかったといいます。大学卒業後もこの働きは続けられています。

アワサ大学卒業式にて、団体代表メンバーたちと。

在学中から仕事を始めていた彼は卒業時すでに3年の経験を積んでいたため、同じ新卒よりも給料をもらうことができ、自己資金によって子供たちを養い続けることができています。

子供たちの部屋

現在はアワサ市内に家を2件借りて12歳~14歳の子供たち、合わせて25人が生活しています。4人のメンバーが交代で寝泊まりしながら、家族同然に生活しています。彼は仕事の関係で大学卒業後に首都アジスアベバに住んでいますが、月に数回はアワサを訪れて数日間滞在し、子供たちと一緒に過ごす時間を大切にしていると言います。教育に重点を置いている彼は、子供たちを奨学金で私立校に通わせています。親として責任を持ち面倒を見続けること、大学を卒業するまで彼らの成長に向き合っていきたいと覚悟を語ってくれました。

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