10.自分の境遇を受け入れて堂々と生きる。

ストリート生活から抜け出したシェルター暮らしのこどもたち多くは、スタッフや他の子供たちと家族同然に生活する中で、神様の愛を知っていきます。過去の過酷な経験を証として人に伝えることにも大きな喜びを持っています。しかし同時に、それを利用されたくないという思いも強く持っています。施設には外国人が働きを視察するためよく訪れます。一見社交的で誰に対しても心を許しているように見える彼らでしたが、実際は人を見る目にとても敏感で、相手がどんな人なのか、プライバシーを侵害するような人でないかを慎重に見極めていることを知りました。

シェルター暮らしをしていた子供たちは、外国人ボランティアに慣れており、新しく来る人をいつも快く迎えてくれ、荷物を持ってあげたり、席を譲ったり、キッチンでは必ず食事を振る舞ったりと、親切に対応していました。しかし、様々な国の人と知り合いになれる喜びがある反面、視察のみで帰ってしまう人々が多く互いに深く知り合うことができないことや、自分たちの内面を知ろうとしてくれていないのではないかという懐疑心、一時的な繋がりで終わってしまうことへの寂しさなどが少なからずあるのだと話してくれました。外部から来た人とは、仲良くなれても数日や数か月後には別れなければならず、それを何度も繰り返していることが辛いので、距離を置くようにしていると話している子もいました。

大学生くらいになると、同世代の若者が海外特に欧米諸国からボランティアにやってきますが、彼らの価値観や持ち物、経済面なども目につくと思います。羨ましさや妬ましさを感じてもおかしくない状況です。しかし彼らは、人と比べて卑屈になったりする様子をみせず、積極的に受け入れることに努めているように見えました。

自分の人生や境遇を受け止め、それを誇りとして未来へ向かって歩んでいる、そんな堂々とした態度がとても輝かしく見えました。

 

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