8. 仕事がない人々。

街で出会ったストリート生活者の多くが、今の生活を変えたい、仕事を得たい、もしくは学校に通いたいという希望をもっていました。しかしエチオピアには深刻な職業難の問題を抱え、多くの人が失業状態にあります。働きたいのに働けないのです。大学を卒業しても仕事に就けない人もいます。エチオピアの大学進学率は約3%で、大卒者はエリートと言われますが、それでも難しい状況の人がいる中で、貧困家庭で育ち学校に通うことが出来なかった人たちは、更に仕事を得ることが難しいのです。得られたとしても生活するのに十分な賃金をもらうことができません。

女性はさらに厳しい状況です。住む場所はあるが、毎日路上で物乞いをし、生活費をまかなっているという人も少なくありません。NGOの支援を受けながら就職活動を始めていたストリート生活者もいましたが、資格や経験がないとなかなか仕事を得ることが出来ないと言って苦戦していました。


自立支援プログラムに参加し始めたシングルマザーの女性。
職業訓練プログラムにて、美容師になるための技術を学ぶ少女たち。

 

エチオピア人は仕事や専門分野を持っていても、それを極めること以上に関係のなさそうな別の分野も学びたがる傾向があり、どれも中途半端だと感じたことがありました。しかしそれは、深い専門的な知識を持つことより一つでも多くの資格や幅広いスキルがあった方が、一つの業種にとらわれずに仕事探せるからなのかもしれません。

そうなるとNGOが行っている、一種に特化した職業訓練に意味はあるのだろうかと疑問が浮かびました。その職業につける可能性が低いことが分かっていながら出資したお金で多くの訓練生を指導し続けることになるのです。

彼らの自立を目指すならば、職業トレーニングの先にある就職に繋がる取組みが必要だと思わされました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください