1.ストリートチルドレンの現状

エチオピアの首都、アジスアベバには約1万人のストリートチルドレンがいると政府は報告していますが、実際は10万人以上はいるだろうと言われ、正確なことは分かっていません。

どんな子供をストリートチルドレンと呼ぶかの見解も分かれており、路上に寝泊まりしていても仕事を持っていたらワーキングチルドレンと呼ばれるようです。ワーキングチルドレンの主な仕事は、靴磨き、ガムやスナックの販売、ミニバス乗車料の集金係などがあります。しかしすべてのワーキングチルドレンがストリート生活をしているわけではなく、家族の生活を支えるために働いている子供たちも多数います。

 

エチオピアの首都アジスアベバにある、ウントト山のふもとには貧しい人々が多く住んでいます。この辺りでは、50キロにもなる焚き木を背中に背負い山を何往復も運び続ける少女達の姿もみかけます。一日に稼げるお金は僅かだそうです。

 

ストリートチルドレンの多くは、グループを持って仲間たちと一緒に行動しています。昼間は散らばっており、特定の場所で見つけることが出来ないことが多いのですが、夜になると大体決まった場所へ戻ってきます。これは、昼間は人通りが多い場所から人目を避けるためだったり、食料やお金を得るために場所を移動したりするためで、夜に仲間と集まるのは単独行動が危険だからということと、仲間同士の助け合いが、時に命に関わるほど大切であるからということが理由として挙げられるそうです。

飲食店を始め様々なお店が立ち並ぶ6kiloという地域。昼間は買い物客や仕事をする人で賑わっていますが、夜になるとストリートチルドレンが集まって道端に座ったり寝転んだりしています。

私は現地でアウトリーチ・プログラム(以下アウトリーチと表記)に参加していました。夜、エチオピアの首都アジスアベバの街へ出て行き、ストリート生活をする人々に会いに行くというものです。食事を提供したり、話をして関係づくりをして、今後の支援に繋げていくことが目的です。

アウトリーチで街に出たときに出会う子供たちの多くはこのように集団になって、道の陰にたむろしていました。4人から10人くらいで一緒にいることが多く、年齢はバラバラですが10歳から21歳くらい。16歳から18歳の子が一番多いように思いました。時々1人でいる子にも出会いました。その子は数日前に田舎からアジスに出てきたばかりという子で、まだ仲間がいなく、年も10才程でした。

 

路上生活する人の中には、ストリートチルドレンだけでなく、大人もいます。大人の路上生活者が子供のグループと一緒にいることはほとんど見かけませんでしたが、20代以降になると50代くらいまでの人たちと行動を共にしている姿も見かけます。病気や怪我を抱え働くのが困難な人から、幼い子供を連れたシングルマザーも多くみられました。

エチオピアでは路上生活が一種の文化のようにとらえられ珍しいことではなくなっているそうです。言い方が悪いかもしれませんが、中には「プロの物乞い」がいて教師の給料(2000ブル)と同じ位のお金を得ているという話も聞きました。

祈りを捧げる人々。ストリート生活者を招いたイベントにて。

街で出会うストリートチルドレンの中には、夜はたばこや使い捨てたペットボトルに入れたシンナーを吸い、昼間はチャットと呼ばれる合法麻薬の葉を噛んでいる子がいます。麻薬は空腹や夜の寒さを忘れることができるのだそうです。日々のお金や食料は、スリや物乞いをしたり、ホテルやレストランで廃棄される食事をもらったりしていると話していました。

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